
コラム
Column
【磐田市の小児歯科】子どもの歯にフッ素を塗布するのはどうして?
こんにちは。
磐田市の歯医者、【リーフ矯正・こども歯科】です。
歯医者さんで、お子さんへのフッ素塗布をすすめられたことはありますか?
フッ素塗布は、むし歯予防に有効であることから世界的にも推奨されている予防ケアの方法です。
けれども、2022年(令和4年)の歯科疾患実態調査によると、1〜14歳の41.5%の方がフッ化物を塗布したことがあると回答しており、フッ素塗布をしたことがある方が半数に満たない状況であることがわかります。
参考:厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」表22より >
歯科で行うフッ素塗布は、むし歯予防に効果的です。
定期的にフッ素塗布を行って、お子さんのむし歯予防に役立てませんか?
ここでは、フッ素がむし歯予防に効果がある理由についてお話しします。
むし歯予防に効果的なフッ素の3つの働き
フッ素塗布のフッ素とは「フッ化物」、つまりフッ化物イオンを含む化合物のことです。
フッ素は、鉄やカルシウムのように自然の中にある元素ですが、単体で存在することなく、ナトリウムと結びついた「フッ化ナトリウム」、カルシウムと結びついた「フッ化カルシウム」などほかの物質と結合して、自然界や人間の体内に存在しています。
フッ素には、次の3つの働きがあります。
1.むし歯になりかけた歯を修復する
むし歯菌が出す酸によって歯が溶かされて、穴が開くのがむし歯です。
お口の中が健康な状態であれば、エナメル質からカルシウムやリンが溶け出す「脱灰」が起こっても、唾液の働きで溶け出した成分が元に戻る「再石灰化」によって、元の状態に戻ります。
フッ素には、「再石灰化」を助ける役割があり、フッ素を塗布することで、ごく初期のむし歯になりかけた状態を修復する効果が期待できます。
2.むし歯菌が酸を出すのを抑える
フッ素はむし歯菌の活動を抑える効果があり、むし歯菌の出す酸の量を減らすことで、むし歯になるリスクを低減します。
3.酸に溶かされにくい歯をつくる
フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びつき、むし歯菌の出す酸に対して強い構造になります。
この働きによってミネラルが溶けだしにくくなり、むし歯になりにくい歯をつくります。
フッ素はいつ塗ればいい?
フッ素は、生えたばかりの歯に塗布するのが効果的です。
生えたばかりの歯はエナメル質がやわらかく、フッ素を取り込みやすいという特徴があり、この時期にフッ素を塗布することで、歯を丈夫にできます。
フッ素の塗布には年齢制限はありません。
子どもだけでなく大人でも塗布することはできます。
上下の前歯が生えそろって、奥歯が生え始めたころからフッ素塗布をはじめて、定期的に行うことで、健康な状態を維持しやすくなります。
フッ素塗布に関することは「リーフ矯正・こども歯科」にご相談ください
歯科医院では、安全に配慮しながら高濃度のフッ素を塗布し、効果的なむし歯予防を行います。
予防効果を最大限に高めるためにも、歯科医院での処置をおすすめします。
市販の歯磨き粉にも、低濃度ではありますがフッ素は含まれています。
【リーフ矯正・こども歯科】では、お一人お一人に合わせた濃度の歯磨き粉をアドバイスしていますので、お気軽にご相談ください、